ASLINAと女性醸造家ヌツィキ・ビエラさん!想いで繋がる南アフリカ屈指のワイン!

こんにちはハルです!

このブログではこれまでビジネスの記事だけを書いていましたが、今日は僕の大好きなワインのことを書きたいと思います。

ワインを本格的に飲み始めてからはまだそんなに長くないのですが、3年前ぐらいから本腰を入れて勉強を始めてからは、その魅力にドップリハマりました。

ワインがある生活って本当に豊かで、少しでも多くの人がそんな時間を持てるといいなと思ったので、これから少しずつおすすめのワインとか、ワインの面白さを紹介していきたいと思います。

1.ワインが好きなわけ

始めは何か資格が欲しいなと思って、ソムリエ資格を取るために勉強を始めたのですが、やってみるとワインってめちゃくちゃ面白い。

気候、土壌、文化、品種、作り手、熟成、作り方、あげるとキリがないぐらいありとあらゆる要素が複雑に関係しあい一つのワインができていきます。

自然と人の手の両方に影響を受けて作られるワインには、関わる人たちの沢山の想いが沢山詰まっていて、それぞれのワインにそれぞれの“ストーリー”があります。

多くの人達がワインの魅力の虜になるのは、そんな想いを感じて飲むワインは味わい以上に豊かな時間を運んでくれるのを知っているからだと感じました。

僕がワインの一番好きで良いなと思うところは、“分かち合う飲み物”であるということ。
一本のボトルのワインを、自分の大切な人や時には初対面の他人と分け合い、ワインを囲むと本当に時間が一気に豊かになります。

実際に飲食店の店長をしていた時には、そんな最高の場面を何度も目の当たりにしてきました。
みんな笑顔で、包み込まれるような空気感。
本当に感動します。笑

2.ASLINAとの出会い

ワインの記事の1本目はやっぱり一番思い入れのあるこのワインについて書きたい!
ということで選んだのは南アフリカのASLINA(アスリナ)というワインです。

引用:ASLINAのFacebookページより

南アフリカのワイン?って感じですよね。

フランスやイタリアなど歴史のあるワイン大国に比べると知名度も低い南アフリカですが、近年農業技術の進歩により急速にワインのクオリティが上がっていて、しかもそのハイクオリティな味わいに比べて価格が安い!
フランスのワインに比べると、同じぐらいのクオリティのワインが6割〜8割ぐらいの価格で買えるぐらいのイメージです。

他にも農薬の使用を抑えていたり、酸化防止剤の使用基準が世界一厳しかったり、味や価格以外にも沢山いいところがあります。
今一番オススメのワインはどこの国って聞かれたら、間違いなく『南アフリカ試して下さい!』って言うぐらい良いです。

ちょっと話がそれましたが、ASLINAに出会ったきっかけは作り手であるヌツィキ・ビエラさんの記事をネット上でたまたま見つけたことでした。

彼女の背景をその記事の中で知り、この人が作るワインってどんなんだろうとめちゃくちゃ強い興味が湧いたので、すぐさま得意先の酒屋さんに連絡してASLINAを取り寄せてもらいました。

3.醸造家ヌツィキ・ビエラさん

引用:ASLINAのFacebookページより

少し醸造家のビエラさんの紹介をしますね。

ヌツィキ・ビエラさんは南アフリカ東部のクワズール・ナタール州出身。
南アフリカで黒人女性初のワイン醸造家です。

ビエラさんは500人ほどが暮らす小さな村で育ちました。
その当時の南アフリカはアパルトヘイト(人種隔離政策)の真っ只中で、ワインは 『白人の酒』、地方に住む黒人であるビエラさんにとっては、飲んだこともない縁の遠いものでした。

大家族とともに決して裕福ではない家庭で育ったビエラさんは『家族への負担を減らしたい』という一心で大学に行くことを決意。
ただ学費を払う余裕はなかったので、奨学金制度を使って通える大学を探して手当たり次第に応募していました。
そんな中でたまたま当選したのが、ワイン醸造を学べるステレンボッシュ大学でした。

大学に入ってからは苦難の連続でした。
白人生徒の中にほぼ唯一の黒人であるビエラさんは、何度も差別を経験されたようです。

しかも大学の授業やその他全てで使われていたアフリカーンス語という言語は、主に白人社会で使われていた言語で、大学に入って初めて出会ったこの言語にも相当苦労されました。

未知の言語を習得し、未知のワインを学び、未知の白人社会の文化の中で一人の女性が前に進み続けるのは、想像しただけでも並大抵のことではなかったと思います。

引用:ASLINAのFacebookページより

大学卒業後はStellekayaという小さなワイナリーに就職し、そこでさらにワイン作りの腕に磨きをかけていきました。
醸造家としての技術と自信を深めていく傍らで、勤めていたワイナリーの一部を借りて独自ブランドのワイン造りを始めます。

そして2014年、祖母の名前をとり名付けた初めての彼女のオリジナルワイン“ASLINA”が誕生しました。
その2年後の2016年には勤めていたワイナリーを退社して、ASLINAの生産に専念する生活が始まりました。

ASLINAの生産を始めた当初は、国内の販売業者に店頭での販売をお願いしても『黒人女性の作るワインなんて味は大丈夫なのか?』と言われることも何度もあり、順風満帆なスタートとはいきませんでした。

未だに白人の支配した南アフリカ国内のワイン業界は、男性中心の業界でもあり、ビエラさんにとっては簡単な環境ではありません。

黒人であること、女性であること、ただ美味しいワインを作るということには直接関係のないこれらの困難を乗り越え、ASLINAはその味わいから欧米で高く評価され始めました。
国外のワインコンクールでも受賞を重ね、徐々にその販路も拡大し続けています。

肌の色、性別、言語、育った環境、様々な困難を乗り越えた彼女の原動力となったのは、ワインの名にもなった祖母ASLINAの教えでした。

どんな困難があろうとも、ポジティブな気持ちで目の前のことに集中して立ち向かい乗り越えてきた姿は、常に行動でビエラさんにあるべき姿を教えてくれました。

もう一つ彼女が困難を乗り越えてこれた要因は、『諦める』という選択肢を持たなかった事です。
奨学金制度で学びを得られた大学、ワインを作る事以外に選択肢をもたなかった『覚悟』が今につながっているのです。

ビエラさんの目標は、愛に溢れた思いやりのある世界を作る一員になる事。
誰かが困っていたら、気づいた人が手を差しのべて共に歩んでいく世界が彼女が目指す世界。

そんな思いから現在彼女はピノタージュ若者育成アカデミーという教育機関で、黒人と混血人を対象にキャリア支援を行なっています。
生徒は18歳から25歳が中心で、女性の活躍をサポートしたいという思いから生徒の約6割は女性です。

ASLINAは、そんな南アフリカの一人の女性の大きな想いが詰まった素晴らしいワインです。

4.ワインで繋がる想い

僕自身ASLINAというワインに出会って、それぞれの人が持つ『想い』の強さを実感しました。

南アフリカの一人の女性の想いから始まり作られたワインは、国や人種を超えて沢山の人と繋がり、出会った人たちの時間を豊かにし続けています。

実際に僕が初めてASLINAのサンプルを手にした時、ワインと一緒に一通の手紙が添えられていました。
日本国内でASLINAの輸入卸販売をされている株式会社アリスタのソムリエ・野間さんからのお手紙で、ビエラさんを紹介した幾つかの雑誌の記事と共に添えられていました。

野間さん自身がビエラさんの想いに共感し、そのストーリーを伝えていきたいんだ!という想いが伝わってとても感動したのを覚えています。

そのビエラさんから野間さんを通して繋がった想いは、そこから更に僕の大切な人たちやお客様にも伝わっていく事になりました。

5.ASLINAの味わい

最後になってしまいましたが、ASLINAの味わいについて紹介しますね。
現在のラインナップは白ワイン2種類、赤ワイン2種類の計4種類。

白のぶどう品種はそれぞれソーヴィニオン・ブランの単一と、シャルドネの単一。

赤はカベルネソーヴィニオンの単一と、カベルネソーヴィニオン、カベルネフラン、ブティベルドをブレンドした『ウムササネ』という名前のワインの2種類。

引用:ASLINAのFacebookページより

僕が始めに飲んだのは白ワインのソーヴィニオンブラン単一。

ソーヴィニオンブラン特有の柑橘系(グレープフルーツなど)のフレッシュな香りに、レモンピールの少しビターな風味が加わって、フレッシュさと深みや複雑さを併せ持っているのが特徴です。

これからの暑くなる季節にオススメで、洋食ならハーブを散らした魚のカルパッチョ、和食なら根菜系や白身魚の天ぷらなんかが相性良さそうです。

赤ワインのオススメはウムササネ。
ボルドーブレンドと呼ばれるタイプのワインで、しっかり重たい赤ワインを作るブドウ品種をブレンドして作られています。

個人的には非常に味わいのバランスが良く、苦味や渋みも熟成によりまろやかに感じられるので、赤ワインに飲み慣れていない方にも美味しく飲んでもらえると思います。
洋食なら赤身が多めのステーキ、少し土っぽい風味と甘味がキノコと合うので和食ならすき焼きとか良いと思います。

もう一本の赤ワイン、カベルネソーヴィニオンの単一品種は、ウムササネに比べて苦味がたっていたので少し玄人好みの味わいです。

4本のラインナップで白のシャルドネだけはまだ飲めていませんが、他の3本のクオリティを考えると間違いなく素晴らしい出来だと思われます。

オススメの飲み方は、ASLINAのストーリーを知って感じながら飲むと、本当にワインもより美味しく感じられるし、豊かな気持ちになれます。
これ本当にビックリする程変わるので一度体感してみて欲しいです。

6.最後に

ワインって本当に魅力的な飲み物で、『人と人』そして『自然と人』を繋げる力があります。

僕自身ワインを囲んでみんなが笑顔になる場所がめちゃくちゃ好きで、飲食の店長をやっていた時はよくワインを使って知らない人同士を繋げていました。笑

ワインは魅力的な反面、その歴史の深さや無数にある産地、ブドウ品種、作り方など複雑でとっつきにくい面があるのも事実です。

もっと気軽にワインを楽しめて、シンプルに美味しいワインをみんなで囲む。
そんな時間が増えると人生がもっと豊かになっていきます。

何となくワインが難しく感じて当ざけている方や、これからワインをもっと知っていきたい方にとって、何かのキッカケになるような事を伝えていきたいと思うので、今後の発信も楽しみにしていてください。

最後までありがとうございました!

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