論理的思考でサービスを作る!意外と簡単に理解できる0からの事業の作り方!
こんにちはハルです!
今日は実際にロジカルシンキングを使って具体的にサービスをどう作っていくか見ていきましょう。
前回のロジカルシンキングの基礎の内容があるとより理解が深まるので、まだ読まれていない方はこちらからどうぞ。
少しずつ内容が難しくなっていきますが、自分で起業したり会社で新規事業を任された時にこのスキルがないと自分の力で何もできません。
今日の内容はめちゃくちゃ使えます!
大企業ですら守ってくれない時代。
逆に自分の力で0→1が作れるようになれば、どこでも生きていけるのでしっかり学んで力つけていきましょう!
ではやっていきましょう!
今回はかなり具体的に0からのサービスの作り方をお話ししていきます。
まずは全体の流れを掴みましょう。
ちょっと横文字並べていきますが、しっかりと理解できるように説明していきますね。

1.自分達のことを知るための方法
自分を知らないと何も始まらない
サービス設計の第一歩としてまずは“SWOT分析”と“3C分析”から始めます。
ざっくり言うと自分達のことをよく知り、競合とお客様のことをよく知ることから始めます。
SWOT分析とは自社の“強み”、“弱み”、“拡大可能性”、“縮小可能性”の4つを知るための分析のことで次の4つの単語の頭文字から来ています。

サービスを設計していくためにまずは自分たちのことをしっかり知ること。
めちゃくちゃ当たり前のことを言ってますが、ここ意外と飛ばしてしまうことが多いのでしっかりと自社の分析をしていきましょう。
まずはこの4つの項目について思いつく限り箇条書きで書き出していきます。
ぼやっとしていた自分達のイメージがはっきりしていき、やらなくてはいけないことや、注意してはいけないことなどをしっかりと認識できるようになっていきます。
もう少しイメージしやすいように実際にSWOT分析をやってみました。
僕が前職で勤めていた飲食店でやってみるとこんな感じです。

書き出してみるとなんとなくお店のことが見えてきますよね。
見える化することで倒産を回避するための対策を打ったり、強みを伸ばす施作を試したりと、やるべきことを明確にしていくことができます。
SWOT分析と同時に3C分析を進めていきます。
3CとはCustomer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)のことで、下の図のように自社分析のところでSWOT分析が使えるので、ここは同じタイミングでやると効率が良いです。

3C分析も同じように具体例で見てみましょう。
例えばあなたがカフェをオープンしたいとします。
競合店はスターバックスが近くにある場合、こんな風に分析していくことができます。

2.競合を知るための方法
細かく分けて比較すると勝てる勝負が見えてくる

SWOT分析と3C分析で“顧客”、“自社”、“競合”のことが分かったら、次は“4P分析”を使って実際のサービスについて深掘りしていきます。
ここでも引き続き先ほどのカフェの例で4P分析をしてみるとこんな感じになります。

これで自社の4P分析ができました。
最終的には自社の4P分析と競合他社の4P分析を比較して分析します。

あとはこの比較・分析を元に一つずつ細かく改善をしていけば、必ず勝てる勝負にすることができるのです。
3.市場規模を知るための方法
徹底的に細かく丁寧にニーズを調べる
ここまでの分析でサービス設計の骨組みができてきたので、次に見ていくのは“市場規模”です。
せっかくサービスを作っても必要とする人が少なければビジネスにはなりません。
しっかり市場規模がどの程度あるのかを事前に確認していきましょう。
あなたが作ろうとしているサービスの市場規模を知るには、次の2つの要素を把握する必要があります。
①あなたのサービスを必要としている人の数 【ニーズ調査】
②そのサービスに支払うお金 【デプス調査+メンタルアカウンティング分析】
それぞれ“ニーズ調査”、“デプス調査”、“メンタルアカウンティング分析”などを使ってこの2つを正確に導き出していきます。
難しそうな言葉がいっぱい出てきましたね!笑
ちょっと頑張って見ていきましょう。なるべく噛み砕いて説明していきます!
市場規模
= ①サービスを必要としている人の数 × ②そのサービスに支払うお金
まず押さえておかないといけないポイントは、②の『サービスに支払うお金』を調査する時に“メンタルアカウンティング分析”を考慮することです。
メンタルアカウンティングとは簡単に言うと、同じ金額を払う場合でも状況によって価値の感じ方が変わる(使うかどうかの意思決定が変わる)ことです。
例えば、普段コンビニで200円のおにぎりと100円のおにぎりがあった時に安い方を選ぶとしても、旅行先の昼食で1,000円のラーメンと1,100円の特上ラーメンを比較した時は特上ラーメンを頼む可能性が高くなるということです。
同じ100円の差でも生活費としての100円より娯楽費としての100円の方が安く感じたりしないですか?
要するに、正確な市場規模を知るためにはメンタルアカウンティングの分析をして、サービスのニーズがある人たちの状況をしっかりと把握する必要があるということです。
どのぐらいの人があなたのサービスを必要としていて、それはどんな人なのか?
そしてその人はいくらサービスに支払うのか?を細かく調査していきます。
ニーズ調査
とにかくシンプルに『こんなサービスがあったらどうですか?』と聞きまくる。
沢山の人に聞いて、それぞれ“会社員”とか“主婦”といったカテゴリ分けをしていく。
デプス調査
デプスとは英語のDepth(深さ)のことで、深掘り調査をしていくということです。
ニーズ調査でニーズが確認できた層を呼び、5〜10人程度に直接ヒアリングを行います。
よりサービスの質を高めるためにはデプス調査がとても重要です。
実際にヒアリングする時は、適当に聞くのではなく次の手順に沿って質問をしていくことで、聞きたい答えを引き出していきます。
1スモールトーク
日常会話でリラックスしてもらう。自分のことも話して相手に安心感を与える。
2ライフスタイル質問
家族構成や職業、出勤と退勤の時間など平日と休日で分けてその人の1日を聞き出す
3ワンヘッド質問
踏み込んだ質問に入る。年収や家庭の経済状況、ローン残高など。
4サービスへの意見
なぜ必要or不要を思うのかなどWHYを3回聞くような質問を繰り返す。
必ず自分のサービスの話は最後に紹介するようにします!
あと、ぽろっと出た一言にヒントが隠れてる時もあるので必ずメモしておきましょう。
4.ニーズに答えるサービスを作る方法
架空のユーザーを設定してより顧客目線のサービスを作る
少し難しい内容になってきたのでざっとおさらいしておきますね。
- まずは自分たちのことをよく知る
- 次にお客様や競合のことを分析する
- 市場やニーズを深く調査する
大まかにこの流れで話して来ました。
最後はあなたの商品を、より市場のニーズを満たすものにするための方法です。
『ペルソナ』って言葉は聞いたことある人も多いと思います。
ペルソナとは実際に作ってきたサービスの架空のユーザーのことで、細かい設定までしっかり作りこんでいきます。
ペルソナを設定することで次のようなメリットを得られます。
- ユーザー目線のサービスを作りやすい
- サービスを作る複数の関係者の間で共通のイメージを掴みやすい
- ユーザーのイメージが明確になるので作業効率も上がる
ペルソナ設定は先ほどのデプス調査の結果を元に、一番共通点のある部分を持つ人物像をあたかも実在するかのように作り出していきます。
年齢、性別、家庭環境、居住地、職業、役職、趣味、特技、価値観、生い立ち、休日の過ごし方やライフスタイルまでリアリィティのある詳細な情報を設定していきます。
最終的に市場規模は、このペルソナと同様の人がどれぐらいいて、どのような状況でどういう意向であなたのサービスを利用するかを知ることで推定することができるのです。

今回はサービスを設計する話で少し難しい内容が多かったと思いますが、この一連のやり方を覚えてしまえば、より失敗の少ないサービスを作ることができます。
個別のテクニックもビジネスだけでなく日常生活でも使えるものが多いので、しっかり身につけてどんどん生活を豊かにしていきましょう!
次回は事業計画の作り方のお話です。
これもめちゃめちゃ使える必須のスキルなのでお楽しみに!
ありがとうございました。
※この記事はMUPカレッジで学んだ内容を僕自身の考え方を通して書かれています。
©TAKAKI TAKEHANA
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